ウイルス バクテリオファージ 2本鎖DNAウイルス




高校生物の授業で必ず習うアイツ。ウイルスの仲間であり、自身だけでは増殖できない。
そんな彼らはヒトの細胞…ではなく、なんと大腸菌を利用している。
ちなみに、彼らの増殖メカニズムを観察し、遺伝の本質はタンパク質でなくDNAだと突き止めたのがハーシーとチェイスという人たち。
宇宙船よろしく大腸菌の表面に降り立った彼らは、脚を展開してしゃがみ込むと付け根にあるスパイクタンパク質で特定の大腸菌にしっかり取り付き、まるで注射をするかのように自身のDNAを注入する。
大腸菌内では注入されたDNAを基にファージのパーツが作られ組み立てられることとなり、
最終的には大腸菌の表面をぶち破って大量のファージが放出される。
なお、大腸菌は死ぬ。
これを恐ろしい生態だと思う人が大半のはずだが、苗床化という背徳的興奮に目覚めてしまう人もいるとかいないとか…
そんな彼らの姿は小さすぎて通常使われるような電子顕微鏡ではやっと形が見えるといったところ。
数年前までは30面体だという考えが主流だったが、近年はT4ファージと同じで20面体だとする意見もある。
こんな微細な器械のようなモノが動いて、増えて、生きているというのだから、やっぱり生き物ってすごい。


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