ラッコ(骨格)

イタチ科 ラッコ属 (Enhydra lutris

うつ伏せの全身
左前方からみた頭骨

ラッコの骨格のイラスト。(2022年3月5日時点頭骨のみ→2022年12月全身骨格を追加)

水にぷかぷか仰向けに浮かび、貝を石でたたいて割るイメージの強いラッコ。
じつは分類的にはイタチやカワウソに近い仲間であり、頭骨の形状もそれらに似ていて、鼻先(吻部、マズル)が短く、眼窩(がんか、目の穴)がかなり前方にあるような形状。
貝だけでなくウニやエビ・カニなどをバリバリ食べるので丈夫な臼歯が見て取れる。

海で暮らすだけあり、推進力を生み出す後ろ足は意外と大きい。
骨格になると、生前よりも胴長…というか、身体全体に対して小顔なのだとわかる。

仰向けなイメージの強いラッコだが、意外と陸に上がってうつ伏せになったり、水中でくるくる回ってみせたり、いろんな動きをすることができる。
そのためか、骨格標本では仰向け以外にもこの素材のようにうつ伏せで作られているものもちらほらある。

ちなみにラッコを飼育する動物園・水族館は2022年12月時点で日本全国に2か所のみ。
頭数も3頭しかいない。

かつて1990年代のラッコブームには100頭以上があちこちで飼育されていたものの、寿命が20年ほどと短いことや、積極的な繁殖への取り組みの始めが遅かったがために気づいたときには近親交配の問題やそもそもの頭数不足にさらされてしまったこと、保全のため自然界からの新規個体獲得が困難になったことなどからこのような現状になってしまった。

現在飼育されている高齢個体たちを最後に、数年内にラッコは動物園・水族館ではみられなくなることが確実視されている。
有名な動物でありながら、生体よりも古びた骨格標本のほうが出あえる率が高い…
ちょっと悲しくなる現状である。

高画質(AI)データを購入する
素材骨格標本
スポンサーリンク
フォロー・お問い合わせはTwitterからどうぞ
ヴンダーカンマーちょっとニッチなイラストサイト

コメント

タイトルとURLをコピーしました