実験



血液を採るには注射器を使用するが、採った後の血液を入れる容器は試験管やマイクロチューブが使われる。
当然容器に移しただけでは血しょうや血球が均一に混じりあった状態(全血)であり、検査をしたり実験をしたりする際にはそれらを分けなければいけない場合がある。
そんな時にどうするかというと、遠心分離機という機械にかけて、遠心力で比重が違うもの・液体と固体など性状の違うものを分ける方法をとる。
さて、遠心分離にかけられた血液はどうなるかというと、ざっくり薄黄色の液体の層と濃い赤色の層に分かれる。
薄黄色の液体は血しょうで、極小の物質・液体に溶ける成分(ホルモンなど)が含まれている。
濃い赤色の層は赤血球を主とした血球の塊(血餅)である。
さらによく見ると、その境目に白っぽい薄い層があり、そこには白血球や血小板が含まれている。
赤い層と白い薄い層を合わせて血球成分という。
血液をこのように分けるためにどのぐらいの遠心力が必要かというと、1500gを10~15分間ぐらいである。
遠心分離機の性能やチューブをセットする部分の径によって、この遠心力を生み出すのに必要な回転数(単位はrpm)や時間は変化するので、参考文献を読んだり担当教官としっかり相談して決めるべきである。
ちなみにToRi58の卒論では「10000rpm・10分・4℃」の条件で遠心分離した。
1歩間違うとサンプルが意味をなさなくなるので、単純に見えてシビアだったりするのである。
なお、遠心分離した際に血しょうが薄黄色でなく薄赤色になる場合がある。
これは溶血している(=赤血球が破壊されてヘモグロビンが漂っている)ときや、サンプルの保存状態次第でみられるものである。
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