オカピ

偶蹄目 キリン科 オカピ属 オカピ(Okapia johnstoni

オカピ(メス)
オカピ(オス)

オカピのイラスト。
シマウマのような模様の尻にウシのような足、ウマのような胴体とキリンのような顔。
色々な動物が合わさったような奇妙な見た目をした動物で、パンダやコビトカバ(ミニカバ)とともに世界3大珍獣に数えられている。
実際のところは原始的なキリンに近い動物である。
アフリカの中央、コンゴの森林に生息しており、かつて彼らの中から草原に生活の場を移し、生態も形態も順応したものが現在のキリンの祖先になったと考えられている。

現代でもぱっと見でウマと間違える人は多いが、発見当初の1900年頃もウマの仲間だとされていた。
特に最初にこの動物の物的証拠となったのが先住民の持っていた「オカピの尻部分の革でできた帯」だったがためにシマウマかロバの仲間ではないかとされ、翌年ウマ属の新種として登録された。
後に他の部分の標本が集まったり研究が進んでキリンの仲間に近いことが判明した。
似ている彼らを比べてみると、オカピの蹄や角の形状、食性、さらに内臓などシマウマよりもキリンにそっくりな部分がたくさんある。
※角はキリンと違ってオスのみが持つ。

ちなみに現在でもオカピのホロタイプ標本(一番大事な「種」の証拠的なもの)は最初に入手された「オカピの尻部分の革でできた帯」である。

キリン同様舌が長く、器用に樹葉を枝からむしり取って採食している。
一方で暮らすのが森林であり低木もたくさんあるので、キリンのような異様に長い首にはならなかった。
尻の模様は他の動物(トラなど)と同様木々に紛れるのに一役買っているようだ。
体重は200~300㎏程、寿命は15~30年と、ここはシマウマと同じくらいである。
なお、内戦や環境開発の脅威にさらされているという悲しい点も同じである。

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