(郡司芽久 ナツメ社)2019年
ズバリ:集大成
生き物好き界隈ではかなり有名になった本です。
そして著者の郡司さんは若くして大学の助教にもなられたすごい方です。最初、年齢3度見ぐらいした(失礼)
題名通り、キリンの研究をされています。
さて、おそらくこのサイトに訪れる人の多くは幼い頃から「生物が好き」だと思います。
ToRi58もまさにそうで、「なりたいもの」を書く幼稚園時代の七夕の短冊には、毎年「はくぶつかんのひと」とか「(りかの)けんきゅうしゃ」とか書いてました。他の子は普通にお花屋さんとか消防士とか…
休みの日のお出かけには「どうぶつえんか、はくぶつかん!」と即答。
今思えばシブすぎる幼稚園児…先生方は果たしてどう思っていたんでしょうか…
で、そんな「大好きだった存在」をずっと好きでいることは結構大変なことだったりします。
ましてやそれを職にするのは今の日本社会ではなかなか困難だったりします。
大体の場合、大人になっていく最中で興味が薄れたり、忘れたり、他のもののほうに興味を持ったり、あるいは現実を思い知ってしまったり…気づいたら文字通り「過去の話」になってしまうことがほとんどです。
郡司さんもそうで、たしかに幼少期にキリンは大好きだったものの、常に熱狂的に追いかけていたわけではないとのこと。
ただ、大学に入ってから将来を考える場に直面し、「一生楽しめる大好きなもの」を仕事にしたいと考えたそうです。
まぁ大体の人もそれは考えると思うんですが、郡司さんの場合は
「一生楽しめる大好きなもの」→「生まれてから今までずっと好きだったもの」→「生き物、その中でも特に大好きだったもの」→「キリン」…を選びました。
そしてその道を進み始めた郡司さんの今までがこの本には綴られていく…のですが、「好きなものを仕事にする」=「楽しい夢いっぱいの毎日!」ではありませんでした。
苦悩と、失敗と、努力と、たくさんのキリンたちの先に、「8番目の”首の骨”」の発見と「キリンの研究者」の誕生があったのです。
研究を志す人、生物に興味がある人にオススメなのはもちろん、物事に真剣に向き合うことの本質を感じることができる一冊です。
ちなみに今はお子さまにも読みやすいジュニア版も出ているとのこと。こちらもおすすめです。


コメント