ダチョウ(卵)

ダチョウの卵
ダチョウの卵(空)
ダチョウの卵(中身入り)
ダチョウの卵(はしうち)
ダチョウの卵の中身(鶏卵と比較)

生命の始まりである卵(らん)。その中でも地球上で最も大きいのがダチョウの卵である。
鳥類の卵はニワトリの卵でイメージできるが大まかに分けて、卵の中身を守る殻(卵殻)・黄身を守り養分の補給を担う白身(卵白)・生命の源の本体(胚)の栄養源の黄身(卵黄)の3つに分かれる。
※詳しい卵形成についてはこちら

人間をはじめ卵殻を作らない哺乳類では、いわば母体や子宮が卵殻、羊水とへその緒(臍帯)が卵白にあたり、卵黄は卵子そのものの一部である。
生物の種類によって(鳥類・哺乳類・魚類・昆虫とか)卵黄の含まれ方(まんべんなく含まれるか、偏るか等)も変わるし、将来「子」になる胚の分裂の仕方もガラッと変わる。

さて、ダチョウが属する鳥類では卵黄は偏って蓄積される「端黄卵(たんおうらん)」であり、胚の分裂は「盤割(ばんかつ)」である。
卵を割ってみると、大きくてわかりやすい黄身があり、もしも発生(胚が分裂を繰り返して子になっていく過程)が進んでいくと黄身の表面に張り付くように存在する胚が徐々に「白い丸いモノ→肉っぽいモノ&血管→宇宙人みたいな裸の鳥→ヒナ」と変化していく。
肉眼では見えないだけで、黄身の上でどんどん細胞分裂が繰り返されていくのだ。

鳥の卵がいかにヒナに発生していくかの話はそのあたりにしておくとして、ダチョウの卵の話に戻ることにする。
ダチョウの卵は先にも述べた通り最大級の卵。重さは約1.6kg、大きさは18cm×13cmくらい。サイズイメージはB6の紙。殻の厚さは約2mm。
もしも料理に使おうとするならニワトリの卵のようにカパッと割るのは難しく、ハンマーなど工具を出動させて割ることになる。

中身の卵は見た目こそ巨大化した鶏卵だが、気持ち黄身の色は薄めでレモンイエロー
(というより現代の鶏卵の黄身の色が濃すぎるのかもしれない。オレンジの濃い黄身のほうが高付加価値であるとして、餌にパプリカ粉末…カロテノイドを添加したりして色の濃い卵黄になるようにしている。つまり、卵の黄身の色はトリの餌に影響されるのだ。)
白身のほうは、恐らく見た人は「なんか、ゆるい…?」と思うはず。

実は鶏卵とは含まれるたんぱく質の比率などがやや異なるので、生だと少し水っぽい…というか、見た目も調理に使った際の性質もちょっと普通とは違うものになるのだ。
おかげで、目玉焼きやゆで卵を作ってみた!みたいな人の感想はオブラートにくるまれていることもしばしば…
同じく古顎類のエミューでもそうだが、ダチョウの卵も成分的には焼き菓子などスイーツ向けらしい。
うまく使えばちゃんとおいしい。

また、ダチョウの卵は食だけでなく医療や研究面でも活躍しており、気づいていないだけで私たちも生活の中で(ワクチンとか医薬品とか化粧品とか)お世話になっていることもある。
そもそもダチョウ自体強い免疫を持っていたり、家禽として卵だけでなく肉などの利用、羽根の利用など、とても魅力的な動物である。
機会があれば、ぜひ親鳥も卵も注目してみてほしい。

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