(熊谷 さとし,安田 守 文一総合出版)2023年
ズバリ:読むビジターセンター
山に、道に、庭先に、動物の姿はなくともその痕跡「フィールドサイン」が残っていることがあります。
たとえば糞とか足跡とか毛とか食べかすとか。
それらをもとにいったい何の動物がそこにいたのか同定することは難しい一方で、そこにいた動物の行動が見えるようで楽しいものです。
この本では日本に暮らす哺乳類たちのフィールドサインが沢山載っています。
同じ動物の糞でもその時食べたもので形や色が大きく変わったり、全然違う種類の動物の糞がそっくりだったり、足跡も地面のコンディションや歩き方次第で変わったり…そんな色々なパターンが沢山掲載されているので、実地で活躍するのはもちろん、家で眺めてみても楽しいです。
各動物自体の解説や生態に関するコラムも充実していて、まさに読むビジターセンターといった感じ。
フィールドワークや動物の観察をするうえで知っておくとよい計測方法や観察の仕方の紹介も充実しているほか、最後の方に載っている索引では蹠行性・蹄行性・跳躍性or目立たないの色分け区分がされていてユニーク&見やすいです。
山歩きやフィールドワークを始めたい方はもちろん、最近身の回りにヘンな動物の落とし物が多いなあ…なんて気になってる方にもおすすめの1冊です。


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