シダ化石

デボン紀~

シダ植物の化石

シダ植物の化石のイラスト。
シダ植物はコケ植物とならぶ、太古の昔、陸上に進出した植物が進化してうまれた初期の仲間である。
誕生したのはデボン紀と考えられており、これは爬虫類が誕生する少し前のこと。大体3~4億年前。

コケ植物よりも陸上での生存に適した形態を獲得しており、身体を支えられるだけでなく栄養を吸収できる根・重力に負けない土台となる茎(ほぼ地下)・光合成をしたり子孫を増やす大きな葉をもつ。
ちなみにわしゃわしゃしている小さな部分が1枚の葉ではなく、地上に出ている茎のような柄からわしゃわしゃの△全部で1枚の葉らしい。

現代でこそ森林や公園の下草としてじめっとしたところに背の低いものが繁茂しているイメージがあるが、かつては大木のようになるシダ植物があり、裸子植物とともに太古の森を形成していた。
※一応現代でもヘゴの仲間など木生シダは存在する。
裸子植物もあった割に復元図でシダばかり描かれているのは、化石の産出量がシダ植物のほうが多いから。
なぜシダ化石のほうが多く見つかるのかというと、シダは湿った場所に繁茂しやすく、そうした場所は化石化するのに適した場所だったからとされている。

ちなみに同時期の化石としてシダ種子類の植物が産出するが、こちらは裸子植物の仲間であり、シダ植物のような形状の葉を持ちながら種子を作る。要するに、時代も形も名前も似てるが結構違う。
デボン紀後期に誕生し白亜紀には絶滅してしまったので、こちらの現生種を拝むことはできない。



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