奇蹄目 サイ科 インドサイ属 ジャワサイ Rhinoceros sondaicus

ジャワサイのイラスト。
ジャワサイは名前通りジャワ島の南側(インドネシア)に暮らしている。
地図で見てみるとあまりに小さい生息範囲で驚愕するはず。
かつては東南アジアのもっと広い範囲に生息していたが、人間社会との軋轢や密猟などのせいで、ほとんどの地域から姿を消してしまった。
2022年現在、生息数は100頭もいないほどだと考えられている。
さらに近年は、分布がごく限られた狭い地域になったことにより、自然災害(地震・津波・噴火)により一斉に生き残りが絶滅してしまうリスクにもさらされている。
そんなバカなと思うかもしれないが、かつて「オオウミガラス」という鳥が、噴火のせいでわずかに生き残っていた個体群がほぼ壊滅し、その後ほどなくして絶滅してしまった(最後は人間がとどめを刺したとか。)ことを考えると、「ありえない」とは言えないだろう。
分類からもわかる通り、インドサイに近いサイで、インドサイには負けるものの弛んで重なった皮膚が鎧のように見える。頭がやや小ぶりで、不思議なバランスの体格に見える人も多いはず。
角はインドサイと同じく1本のみで、場合によってはほとんど目立たないことも。
ちなみにサイたちの角、材質はシロサイの頁にも書いたようにケラチンというたんぱく質だが、よく耳にするのが「角で雌雄は分かるのか」という疑問である。
これに関しては、「雌雄は角だけでは分からないことが大半」が答えとなる。
どういうことかというと、彼らの角はオスでもメスでも私たちの髪の毛と同様じわじわ伸び続けるのだが、彼らはこれを岩や木や構造物にこすりつけて、ゴリゴリと自分好みの形・長さに整えるのだ。
(これは特に、角が長く伸びるシロサイクロサイでは分かりやすい。)
だから角の長さというのはいわば彼らなりのファッションやお気に入りの髪型みたいなものであって、オスだから長い、メスだから短いというわけではないのである。
ちなみに角をよく観察すると、繊維状に毛羽立った「よく削ってるポイント」があるのが分かったりする。
また自発的に削るほかに、角で戦うようなサイでは、戦えば戦うだけ角が摩耗するので、ある程度気性の粗さが想像できたりする。

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